年末年始の日記

12/24 クリスマスイブ。夜に楽をしてうまいものを食べようと言うことになった。いい肉を買って焼いた。同居人を怒らせた償いに買ったワインを2人で空けた。同居人はアクタスの花器をプレゼントしてくれた。でか花器。僕は同居人が欲しがっていた本をあげた。柴田書店。2人とも夜中に起きて相手の枕元にこっそり置こうと計画していたらしかった。愛おしい。

12/25 昼過ぎに同居人と三ノ宮へ行った。北欧ヴィンテージ食器屋に行った。照明の取り付け口に引っ掛けた3本のチェーンで吊るしてあるねずみ色の鉄の輪っかを、いつも可愛いと思う。隣に洒落た雑貨屋があるのを見つけた。白いケースに入ったネガフィルムを陽が差す窓際に飾っているのがステンドグラスみたいで綺麗。タクシーに乗って有名なピザ屋に行った。ピザ窯があった。髭もじゃもじゃで短髪の調理人。バンギャみたいなホール。ソアーヴェ（めちゃくちゃ好き）を飲んで海鮮サラダを食べて柿と生ハムのピザを食べてリゾットを食べた。食べ過ぎた。歩いて新神戸の観葉植物屋に行った。僕が気遣いなくたばこを吸いに行くとこに同居人は怒っていた。同居人は枯葉が付いた蜘蛛の巣の写真を撮っていた。寒かった。

12/26 だらだら過ごした。タイのお造りとしめ鯖を食べた。

12/27  退勤後、仲がいい同期と飲みに行った。退勤時いつも目にする塚田農場で無性に飲みたくなる。潜在意識の中の塚田農場。サブリミナル塚田農場。行ってみたが満席だった。安いスペインバルに行ってフリットとアヒージョを食べた。ビールを3杯飲んだ。店を出て、気になっていたおばんざい居酒屋を覗いた。満席。結局バーに入った。彼とは、自分のアウトプットの責任について過度にこだわる姿勢や他人を侮辱してまでその自分を肯定しようとする行き過ぎたプライドについて、互いに共感していると思う。結局強い人間しか許せない僕らの人間的な弱さについて嘆く。カクテルを4杯飲んだ。べろべろのカスになた。

12/28 年内勤務最終日。相変わらず仕事はカス。共同遂行者のモチベーションが低く、調整以前の問題である。些細な仕事でもそれをチームでする以上は必ずキックオフミーティングをするべき。

12/29 同居人の友人にふるまう料理づくりを手伝った。デビルドエッグを盛り付けた。チーズを削った。カルパッチョの味付けと盛り付けを任された。「カルパッチョの味付けには濃口醤油を使って」と言われた。薄口醤油文化で育った僕はよく濃口醤油を入れ過ぎてしまう。間違いない味付けにするには薄口醤油の方がいいだろうと判断し、そちらを使ったところで以下３点お叱りを受けた。①手伝う以上は指示を守って欲しいこと②同居人が思い描くカルパッチョの完成形には濃口醤油のカラメルの風味が必要なこと③濃口醤油の分量を調節できないのは技量の問題であり、改善する努力を見せるべきであること。しょぼん。濃口を少し足して味をまとめた。同居人を含めみんな美味しいと言ってくれた。よかった。カルパッチョのドレッシングに、魚を漬けていたにんにく入りのオリーブオイルをそのまま使ったのも、生のにんにくがきつすぎるとの理由で良くなかった。こちらは後日お叱りを受けた。同居人はランチに僕も参加する旨を友人らに伝えていなかった。お前もおるんかいと思われてしまったかもしれない。僕はルージュラに似ているらしい（寄せなくても）。昼過ぎから出身ラボへ行った。修了ぶりに会った同期は僻地に飛ばされていた。車を買ったらしい。学生の頃、懇意にしてもらっていた蕎麦屋へ行った。ここのざる蕎麦は宇宙一うまい。大将がおかきをくれた。

12/30 近鉄電車に乗って義母になる人の実家へ行った。お菓子、果物、蟹を頂いた。徒歩圏内の義母の弟の家へ行った。玄関を入ったすぐ左に小さな手洗い場があった。2階のリビングの中央には吹き抜けのテラスがあった。自ら設計したらしい。お茶をした。義母弟は分かりやすく強い男性だった。会話は、事前情報を確認する面談のような感じだった。義母弟嫁に、「家事は任せているの？」の聞かれ、「分担しています。」と答えた。「今風だね〜！」と言われた。義母弟は結婚祝いの祝儀を、初めて会った僕の目を見て渡した。家庭の主体は男性であるという価値観が故に生じる行動だろうなのだろうか。同居人の実家へ行った。前よりは穏やかに会話できたと思う。同居人妹の前でどんぐりたけしのモノマネをした。ややウケ。

12/31 紅白歌合戦を見た。ガヤを入れながら視聴したい、との要望に応えたところ泉州弁は汚すぎると眉をひそめられた。氷川きよしが歌った美空ひばりの「歌は我が命」がよかった。圧巻の歌唱力。

1/1 近所の神社へ初詣に行った。おみくじはBIG吉。三十六歌仙の1人と言われている人の墓があった。蟹鍋をした。蟹を食べたのは10年ぶりくらいだった。

1/2 自分の実家へ帰った。血縁がある人間との間に自他区分が存在しない家。何気ない話のさなか、母が急に「ところでいつ入籍するの」と言った。

1/3 本町映画館で偶然と想像を見た。うなぎを食べた。

1/4 院生時代の親友と先輩と会った。親友のタフトで通っていた大学近くのパン屋へ行った。懐かしい道、駐車場、店内。同居人へのお土産にガレットデロアを買った。その後奈良へ行った。鹿は自分が轢かれないことを分かって道を歩く。大仏を見た。春日大社へ行った。太刀の展示を見た。小狐丸。刀剣乱舞で聞いたことあるな。

1/5 散髪をした。